『総理通訳の外国語勉強法』

コロナに罹ったかわからないが、とりあえず自主隔離をしているので、人と話すこともなくなった。気分転換にちょっと気になっていた本を読んだ。

ででん。

Kindle本体の電池が切れていたので、apple bookで読んでみた。サクサクだし、iphone12だと画面が明るいし、日本語の本は今後こっちで読もうかなと思った。

肝心の中身ですが、期待外れというか、読者対象が全然違うなという印象。語学畑の人間にとっては、聞いたことがある話ばかりになると思う。もっと御自身の通訳体験とか聞いてみたかったけど、書けることと書けないこととあるのでしょうね。

この本は、語学習得に関心のある高校生〜大学生か、語学に縁の無かった社会人が片手間に読む用に、易しく書かれているなあという印象を受けた。

ただ、この方はスピーキング重視で勉強しているという点で、私とはかなり違う家庭教師の使い方をしているようだったので、その点は参考になった。

私はそれなりに理解できる段階で留学に来てしまったのと、インドという難解な国に来てしまったこともあって、背景知識をつけることを重視しすぎたかもしれない。

もっとスピーキングをガンガン指摘してもらう方向に軌道修正しないとなと思った。あとは、同じ先生ばかりに習っていると私のミスや発音に慣れてしまうというのは首がもげるほど同感なので、そろそろ新しい先生をちょっと投入するのもありかなと思った。

リーディングばかりを黙々とやると成果が出たと勘違いしてしまうというのは耳が痛い。リーディングって「これだけ読んだ」というのが見えるのと、知識がつくから、勉強した気になっちゃうのよね。リーディングを真に必要とするのはその外国語を通じてしか知識を得られない上級者のみ、つまり、「最後の仕上げ」と書いてあって納得。読まなきゃいけないインド史の本がどんどん積読されていくのにも危機感を覚えるけれど、本来身につけなきゃいけない能力にも労力を割かないとなぁ、と思ったのでした。