パキスタン連続ドラマ『Ishqiya』にはまっているという話①

 こんにちは。緊急事態宣言が大半の県で解除されましたね。

 インドも日本もコロナ収束期に入ったかと思いきや、インド人の友達(アラサー男性)が、お見合い結婚が決まっていた女性と婚約破棄になってしまったと意気消沈していました。こんな事態になっているとはいざ知らず、少し前に「コロナ離婚」という単語を教えたばかりなので超気まずい…!

 本来であればGWに結婚式をあげていたはずが、コロナのせいで新婦両親がいきなり反対し始めたそう。曰く、ムンバイ以外はどこも危険!なんだとか。二人とも資格を持って一流グローバル企業でバリバリ働くような人で、日本での生活も楽しみにしていたのに…。この手の話を聞くたびに、南アジアの過保護文化には驚かされます。

 さてさて、前置きが長くなりましたが、今日はどハマりしているパキスタンの連続ドラマ『Ishqiya』について書きたいと思います。今15話でまだまだ続きそうなのですが、パキスタンのドラマって何話まであるのでしょうか。

 以下のページで全話タイムリーに公開されています。https://www.arydigital.tv/videos/category/ishqiya/

ソース画像を表示
主役の姉妹(右が姉、左が妹)と姉の元彼氏であり妹の旦那となるハムザー

***あらすじ(ネタバレ)***

 裕福な家で育つ美人大学生の姉Hamnaと年子の妹で幼稚園の先生をするお茶目な妹Rumi。姉は絶世の美人、妹はお茶目で可愛いタイプの姉妹。

 姉Hamnaは大学の同級生であるHamza(これまたイケメン)と交際関係にあるが、ある日父の知り合いの息子のAzeem(パッとしない芋男)が縁談に来る。

 Hamnaは独占力の強い彼氏Hamzaに縁談の話を打ち明けることができずに悩む。一方、Hamnaの父親は、本人の了解なしに縁談を承諾してしまう。ニカーの儀式(書面での結婚承諾儀式)が執り行われる。

 姉Hamnaは、何も打ち明けずに彼氏のハムザーと距離を置いていたが、ある日夫となったAzeem(芋男)が大学のキャンパスに来たことで、結婚の事実が発覚してしまう。彼氏だったHamzaは、車の運転中に故意に猛スピードを出して事故を起こし、意識不明の重体となる。

 回復したHamzaは両親を説得し、許嫁を捨ててなんと元彼女Hamnaの妹にあたるRumiにお見合い結婚を申し込む。姉HamnaとAzeem、妹RumiとHamzaはそれぞれ結婚(シャーディー)をし、Hamzaは元彼女であるHamnaに対する復讐を始める。

 ウルドゥー語の勉強をしたいと思って見つけたはずが、ハマり過ぎた(笑) とはいえ、Hamzaがボソボソ呟くところなんかは結構聞き取れないので道のりは長い。。。

 Hamzaによる元彼女のHamnaに対する復讐や、Hamzaの許嫁の女からのRumi に対する嫉妬なんかに見られる一時期流行ったドロドロ韓国ドラマ感と、Hamzaが自ら事故を起こして重体になるという携帯小説チックな感じが、この世代の日本人にはドストライクですね。とはいえ、パキスタンのドラマなので、恋愛描写は非常にあっさりしています。実際に、Hamzaが姉HamnaのことをGirlfriendだと明言したときに初めて、「えーこの二人って付き合っているつもりだったのーーーー!?」とびっくり。

 第二話くらいまでは完全にイケメンHamzaの味方でしたが、Hamzaの執念深さと元カノの妹に求婚するという狂った行動にさすがにドン引きし、今は姉Hamnaと結婚した芋男(Azeem)の味方(笑)

 イケメンHamzaはとにかく元彼女Hamnaの苦しむ姿を楽しんでいるという感じで、執拗に電話したり4人合同でハネムーンに行くように仕組んだりしていますが、14-15話は少しマンネリ気味になってきたので、そろそろ変化が欲しいところ。一番幸せな展開は、もうこんな復讐に出るのはやめてそれぞれの夫婦が幸せに暮らせることですよねぇ。でも予告編で誰かの葬式のシーンとか妹Rumiが泣くシーンがちらっと出ていたので、まだまだ収まることはなさそうです…。

 このドラマでの発見は、シャーディ(शादी / شادی)ーとニカー(निकाह / نکاح )の違いですね。どちらの単語も「結婚」とだけ訳すことが多く、いまいちその違いをよく分かっていませんでしたが、ニカーは契約を結ぶような位置づけで、シャーディーが結婚式という感じなんですね。でもニカーをした時点で夫婦にはなるようなので、やはり両方とも「結婚」と訳すしかなさそう。勉強になりました。

https://www.youtube.com/watch?v=PE1g5yw4Hnk&t=95s

 youtubeで見つけたニカーの儀式説明ビデオ。ヒンドゥー教の持参金とは逆で、夫側から妻に対してお金(マフル)が支払われるそう。お金を稼ぐのは男性という前提に則った仕組みで、女性がお金やモノで買われているような感じもするので、個人的にはやはり抵抗感がありますねぇ。ヒンドゥー教の持参金のように、ニカーも変わっていくのでしょうか。

 週末になると続話を見たくてソワソワしてきます。早く火曜日になれ~~。