『Shubh mangal zyada saavdhaan(邦題:結婚は慎重に!)』

勉強に身が入らないので、とりあえずインド映画を観る。娯楽で勉強できる言語を選んだのは正解だったとつくづく思う。

巷ではインディアンムービーウィークなるものがやっているそうな。観に行こうかと思ったけど1本1,800円で各種割引対象外ということを知り、ネットで『Shubh mangal zyada saavdhaan』を見ることにしました(ケチ)。

あらすじ

密かに愛を育んでいたカールティクとアマン。アマンが親戚の結婚式のため帰郷した時、二人の関係が彼の父に知られてしまう。パニックを起こした両親に逆らえず、アマンは許嫁との結婚を承諾する。諦めきれないカールティクは、説得を試みる。

インド最高裁判所は2018年9月、同性間の性行為を「不自然な違法行為」と定めた刑法第377条を憲法違反と判決を下し、LGBTの人々が自由に愛し合う権利が認められるようになった。「見合い結婚と恋愛結婚のジレンマ」がボリウッド映画の定番テーマである中、LGBTを盛り込んだ、新たな結婚コメディ。

インディアンムービーウィークHPより
https://imwjapan.com

117分とインド映画にしては短めで、気軽に見れる。

インド刑法377条:

377. Unnatural offences: Whoever voluntarily has carnal intercourse against the order of nature with any man, woman or animal shall be punished with imprisonment for life, or with imprisonment of either description for a term which may extend to ten years or with a death penalty, and shall also be liable to fine. Explanation: Penetration is sufficient to constitute the carnal intercourse necessary to the offence described in this section.

英国統治時代に導入され、2018年に最高裁違憲判決が出た刑法377条。同性愛と動物との性行為を同列に扱う、偏見に満ちた法律がつい最近まであったということが信じられない。

カールティクが父親に、「いつからゲイになったんだ?」と聞かれ、カールティクが「じゃあお父さんはいつから女性が好きになったんだ?」と返すところが秀逸。日本のバラエティ番組とかで「いつから目覚めたの?」なんて気軽に聞かれていたりするけれど、同じ質問を返されたらどうだろかということを忘れてしまいがちだなあと思った。。。

カールティク役は『Vicky Donor』(精子バンクのドナーを家族に内緒で続けていた男性の話。これはこれで良い映画だった。)の主人公、Ayushmann Khurrana。たまたま似たような役どころの2作を最初に見てしまったので、こういう役者なのかと思いきや、映画に限らず幅広く活躍している模様。

最後は予想通りハッピーエンドなんだけど、面白かった!インド映画あるあるな結婚ドタバタ劇が軽快で程良い。あまりに気軽な映画だったので、感想も手抜き。