インドの印象、驚き、発見
あと数日で2020年が終わる。インドに行くからオリンピック見られないんだよね〜なんて言っていたのが、ことごとく覆された一年。インド行きが遅れた分貴重な経験もできたし、失業したりしたわけではないし、コロナ禍の割にはまあまあ上出来だった一年ということにしておきたい(自分に言い聞かせる)。
この間尊敬している先輩から最初の頃の発見や驚きの気持ちを大切に、とのメッセージをいただいた。たしかに今後長年生活していると忘れるんだろうなぁ。今ですら、2013年に初めて旅行できた時、なんであんなに驚いたり怯えてたりしたんだろう?と考えることがある。全てが新しい発見だったな〜。
ということで、今日はインドにきてからの一か月で感じたことをつらつら書くことにする。多分私が知らないだけとか勘違いしていることもありそうなので、もし便利な情報があれば教えてくださいまし。
・薬や薬局系用品が手に入りやすい。薬局は多いし、何より消毒液や体温計が普通に手に入るし安い。日本で緊急事態宣言が出ていた時はどこも売り切れで困ったので、日本から大量の消毒液を持ってきていた。高いし重いし損した気分。。日本では問診が必須になっているピルも、インドでは普通に薬局で安価に買えるらしい。生理用品のバリエーションは日本の勝利。
・他方、100均やホームセンターはないので(MINISOという100均チックな店があるが、日本の100均ともまた違う)、何屋に置いているかよく分からないものを買うのが難しい。チャンドニーチョークに行けばわかるように、小さな商店は分業化されすぎているし(ネジ屋さん、蛇口屋さん、とか)、日本の西友的なBIGMARTに行けばなんでも手に入るわけではない。食料品ですら、野菜と冷凍ではない肉を一つのお店で買うとなれば、高級スーパーに行かなければならないし、酒は高級スーパーでも最近置かなくなったので、酒屋に別途行かなければならない。蚊除けスプレー買いたいけどどこに行けばいいんですか。。。
・日本食材は死ぬほど高い。醤油一本千円近くする。コロナの影響もあるのかもしれませんが、大和屋でもお茶漬けの素とインスタントラーメンは売っていないので、持ってくればよかったと後悔。
・バラナシからデリーに来た瞬間、マスク着用率がガクンと上がった。最初はマスク非着用に対する罰金の違い(UPは500ルピー、デリーは2000ルピー)かと思っていたが、オールドデリーではマスクつけてない人がうじゃうじゃいたので、そうでもない模様。さすがの南デリーはマスクつけていない人をほとんど見ない。
・私の推測だけど、こちらの人は、マスクを自分の保護のためだけにするものだと思っている節がある。他人に唾を飛ばさないためのエチケットという概念があんまりないのかなと思うことが多々あり。「俺は感染してもいいからマスクしないぜ。感染したくないなら君はつければいいんじゃない?」みたいな。こちらに来て一番使ったヒンディー語は、マスクラガーエーン。
・デリーの家の大家が頑なにヒンディー語を話さない。確実に北インドの人で、こちらがヒンディー語で言ったことは理解してくれるのですが、向こうからの返事は絶対に英語。ちなみに、アパート運営の雑務は全て息子たちに任せ、大家は日中は外のベンチで新聞読んだりスマホいじったりしていて、夜になると友達と宴会している。ああいう人生、羨ましい。。。
・カーテンの幅と丈が窓と合っていない。夜になると外から見えてそうなので、クリップを買って止めたら少しマシになった(結局窓の鍵が壊れているので、意味ない。。。)。
・一番信頼できる鍵は、ドアの上の棒で引っ掛けるやつだなとつくづく思う。
・菊は普通のお花。花屋に行くと菊と薔薇を混ぜたブーケが売られている。
・テレビスタジオでは感染対策なし。日本だとバラエティ番組で透明の仕切りができていたが、こちらはそう言った動きはない模様。報道番組の現場インタビューでも、めっちゃ人だかりができている。。
・こちらのニュース番組のキャスターは主張が強い。リポーターは中立で事実を淡々と伝えるみたいな考えはあるようですが、キャスターは出演している有識者をガンガン攻撃する(特に、ABP NEWSやINDIA TODAY)。印パ関係を報じる番組でパキスタンから学者が中継出演→キャスターと口論になる→パキスタン側の出演者がミュートにされる、というのを既に2回見た。日本でも、安倍前総理が報ステに出演したときにメインキャスター2人に攻撃されまくっていましたが、比べ物にならないほどの迫力と煽り。ABP NEWSでいつも政権側に立って主張しまくっているRubika Liyaquatはムスリムなんですよね。どんな気持ちで番組に出ているのだろう。
・南デリーで民族衣装を着ている人は、お手伝いさんと私だけ。ラクナウーのチカン刺繍が好きでそれを着ているんですが、その格好でモールやカフェに行くと死ぬほど浮く。
・大体ネパール人かアッサム人と言われるのですが、これも服が影響していると思う。コロナで外国人が少ないことも大きいかも。ちなみに、ガンジス川の近くの露店の人は、迷わずこんにちはー!と話しかけてきた。彼らはさすがプロ。
・ユニクロのウルトラライトダウンは神。コートは持ってきたものの、こんなに家の中が寒いとは思わず、焦って購入。長袖フード付きで5000ルピー也。たっけ〜〜。
・無印は相変わらずガラッガラ。商品ラインナップや値段は日本とあまり変わらない。取手つき桶が目立つところに置かれている部分だけインドを感じる。
・住んだことがなかったので、最初ギザの使い方に苦戦した。隔離中に割と高級ホテルに泊まっていたので、ちゃんとしたところではいつでもお湯が出ると思っていた。素っ裸になってからいざ!とシャワー浴びたらいつまで経ってもお湯が出ない。服を着直して、ギザのスイッチらしきものを発見し、ポチポチして2-30分後に浴びた。熱湯になりすぎたり、たらたら浴びていたらトリートメント流す頃には冷水になっていたり、未だに慣れない。。
・お手伝いの人に掃除しましょうか?と言われるとつい断ってしまう。掃除代込みの家賃を払っているわけだが、やはり抵抗感あり。そのうち掃除されなくなったし、この間はベランダの水やりに来たお手伝いさんに、what a mess!と言われた。。笑
・近所で毎朝、バンスリーで悲しい曲を吹く人がいる。シャワーに失敗して凹んでる時に悲しい笛を吹いてくるので、一層凹む。
・対抗しようと思ってバンスリーを買ったものの、一向に音が出ない。
・皮付きかつ骨のない鶏もも肉は簡単に手に入らない。ラムや砂肝はこちらの方が美味しい。
・コロナが収まったら、金銭感覚が同じ外国人の友達が欲しい。感染が落ち着いたら韓国料理屋で焼肉食べたいなーと思うことがあるけど、インド人友達しかいないので、来てくれそうな人がいない。
・スタバはうるさいが、Blue Tokai Coffeeは静か。スマホで席取りをするインド人や、店内で電話している他の客を注意するインド人を初めて見た。コーヒーは本格的だし、トイレにトイレットペーパーはついているし、ここはオアシス。
たらたら書いていたら長くなってしまった。ようやく始まった大学院についてはまた別途。