Chori Chori Chupke Chupke

空港もデリー市内も、秋頃はコロナ厳戒態勢だったのが若干緩くなっていますね。サニタイザーとか体温測定とか、雑になってきている感じ。そんなこんなでバラナシに到着!人見知りのくせにホームステイという道を選んでしまったので、若干緊張している笑

バラナシに来るのは入学手続き時以降、2ヶ月ぶり!11月末のDev deepotsavの広告がまだあった…。

映画『Chori Chori Chupke Chupke』について、書きためていた投稿を。

ざっくりあらすじ(以下ネタバレ)

有力企業の御曹司のラージ(サルマーンカーン)とプリヤー(ラーニームケルジー)は知人の結婚式場で一目惚れした後、お見合いの場で再会して結婚する。その後、プリヤーは妊娠し、かねてから子どもを望んでいた一家は大喜びするが、転倒が原因で流産し、子宮摘出を余儀なくされる。ラージとプリヤーは、祖父にショックを与えないよう、子宮摘出した件を隠し通すことに決める。プリヤーは子どもを待ち望む一家のことを思い離婚を切り出すが、愛妻家のラージは一刀両断する。一家の思いを汲み、なんとしてもラージと血の繋がった子どもを産む必要があった夫妻は、ラージの子どもを産むことのできる代理母を探すことを決意する。困り果てたラージが偶然車に乗り込んできた売春婦に相談した結果、同僚の売春婦であるマドゥワラー(プリーティー・ズィンター)を紹介してもらうこととなる。夫婦とマドゥワラーは事の一切を隠すためにスイスに移住し、ラージの子を妊娠したマドゥワラーを含めた3人での共同生活を始める。出産前にはラージ一家がサプライズでスイスに来たり、デリーで出産前の儀式をすることになったりとヒヤヒヤしながらも、なんとか家族に隠し通すことに成功し、乗り越える。

最初はお金目的だったマドゥワラーだが、徐々にラージへの恋心が芽生え、出産直前に、子どもを渡すからラージを渡して欲しいとプリヤーに懇願する。2人は大喧嘩になるが、マドゥワラーは陣痛を迎える。病院で母体か胎児のどちらかしか救えないと医師に言われた際、プリヤーは迷わず母体を優先するよう言う。奇跡的に母子ともに助かり、プリヤーの発言を聞いていたマドゥワラーは、産んだばかりの子どもをプリヤーに渡す。マドゥワラーは、謝礼もろくに受け取らず、去っていく。

20年前にこういう映画があったということが驚きでした。代理母が売春婦だったと知っても理解を示すプリヤー。売春婦であったことを知っていた男がプリヤーに迫るシーンでは、ラージがプリヤーを全力で守るし、最後に夫を取られそうになったプリヤーが、「売春婦はみんな家庭を壊すのよ!」とキレるシーンでは、マドゥーはどんな職業であろうと1人の母親には変わりないと一蹴する。売春婦、代理母、出産のできない女性。だれをも不愉快にしない良い映画だった。今の日本でこそ、子どものことは聞かないという暗黙のマナーが形成されつつあるけれど、インドはどうなのでしょう。

個人的な予想は、夫の一族にバレる→代理母出産であろうとうちの子どもだからウェルカム!な展開かと思ってたけど甘かったwプリヤーの妊婦のフリとか、マドゥーがプリヤーのフリしてプージャーを受けるところとか、絶対バレるだろと突っ込みたくなるんですけど。この間なんか別の映画を見たときにも思ったんですが、インド映画って結局年長者を悲しませない展開に落ち着くような?気がします。子どもが産まれたシーンではじーんとしてしまった。。

インド国内で人気絶頂だったプリーティーズィンターもこんな役をやるのかぁ〜という意味でも面白かった!彼女の話し方は完全にムンバイヤーヒンディー丸出し。交渉成立して大金をもらったときにはしゃぐ姿なんかも下品さ丸出しすぎて、見ていて気持ちいい感じすらした笑 ディル・セでは愛されていない花嫁役みたいなのもやってたし、役を選ばないんですかねえ。

サルマーンカーンはやたら誠実な男役が多いですが、交通事故を起こした後になってみると微妙な配役ですなー。個人的にはシャビードカプールあたりにやってもらいたかった笑

映画の中では、マドゥーが仕切りに「10 lakh! 10 lakh!」とはしゃいでいましたね。今の価値で140万くらい?ちょっと古い記事ですが、以下のグジャラートの女性は60万くらいで代理母出産を請け負っていたそう。先進国に住む私たちからしたら、身体を危険に晒して数十万とかあり得ない話ですが、いろんなものの見方があるんですねぇ。

●インドの代理出産ビジネス、禁止を恐れる貧困女性たち

https://www.afpbb.com/articles/-/3102163?act=all&cx_part=carousel&cx_position=1&pid=18312535

最近一番美味しかったカレー。家庭教師と、デリーにあるアーンドラ・プラデーシュ州政府オフィスの食堂にて。食べ放題で160円!すばらしい〜〜。