ジャーパーン

バラナシに来て今日でちょうど1週間。

この1週間で既に、20代くらいの男にコロナ呼ばわりされたり、小学校低学年くらいの男の子に”China aa gayi(チャイナが来た)”と言われたりした。国を間違えられること自体はどうでもいいんだが、小さい子どもに悪意万歳で言われると意外と虚しくなる。こんなことを聞き取るためにヒンディー語を勉強しているわけではないんだけどなぁ。固有名詞ではっきりとは言われなくても、小さなお店とかで、今出会ったばっかりなのに既に私のこと馬鹿にしてんなーと感じることは割とある。日本にいる外国人もこういう苦労してそう。

今日はヤギを飼っているおじいちゃんに、「君の村はどこだ?」と聞かれた。日本人顔でヒンディー語を話すと、ノースイーストか?とかダージリンか?とか言われることはたまにあるけど、君の村はどこだ?という聞き方は、よそ者として見られている感がないような気がして、少し嬉しい。現に、おじいちゃんはネパールに割と近いビハール州のミルザープル出身なので、私の地元が近くなのではないかと思っていたそう。

「おじいちゃん!あたしゃジャーパーンから来たんだよ、ジャーパーン。」と答えたら「あのネパールの隣のか?」と首を傾げるおじいちゃん。「ネパールから東に進めばチャイナがあるでしょう、チャイナの南にある島国だよ!」と教えてあげたものの、いまいちしっくり来ていなそう…。おじいちゃんスマホを持っていないようだし、コロナはもう終わったと思ってるし(※一昨日?のバラナシのactive感染者数は67人!そりゃ皆油断するわな。)、ジャパンだのチャイナだのなんてどうでも良いのかも。おじいちゃんのヤギと触れ合うことさえできれば、私もどうでも良いよ…。

何か嫌なことがあっても、とことん純粋な人がどこからか現れて、埋め合わせをしてくれるインドなのでした。おしまい。

食用ほおずき。英語名はground cherry、ヒンディー語はरसभरी。爽やかで美味しいー。